親友宅配便(W)


 
だが、やっぱり耐え切れなくなり放課後、理恵と公園に行って話した。


「理恵、ごめん。昨日からずっと避けてて。」

「べつにいいよ。でも、どうしたの?私なんかした?」

「あのね。理恵、瞬樹くんのことすきっていったじゃん。実は、私もすきなんだ。」

「そうだったんだ。ごめん。」

「んで、理恵って男子から人気あるし。。。。。。」

「そんなことないって、、、、。」

「そんなことあるんだよ、、、。」

「まぁ、これからお互いがんばろう。あっ。でも、もう少ししかここにいれないんだ。」

梓は、胸があつくなった。


そうだ。理恵はあと、2週間くらいしかここに入れないいんだ。


理恵とひとつでも多く、いい思い出を残せるよう、

思いっきり楽しもうと思った。


だが、夜になると理恵と離れる日が近づいている。

そう思うだけで、目に涙がたまり

毎晩ベットのなかで泣いていた。





理恵はカレンダーを見てふと思った。

あと、3日しかない。。。


「いやだ、、、。いやだ、、、。は、離れたくない。。」

理恵とはなれるなんて、そんなこと考えられない。


記憶がきえるなんて、もっといや。。。。。


嫌だ。。。


残りの3日間だというのに。。。。

梓は理恵とほとんど話さなかった。


残り1日。

「ねぇ。。理恵。。。」

「なに??まって、今梓がなんて言いたいか分かる。」

「え?」

「私がどこからきたか知りたいんでしょ?」

「なんでわかるの?」

「だって、私は梓の心からきたんだもん。」

「・・・・・・・・・・・・。」

「あのHPも。だから、私も現実にはいないんだ。ごめん。」


「り、、理恵。」

「あっ。そろそろ行かなきゃ。梓、今までありがとう。じゃぁ、元気でね!」


涙が止まらなかった。

「うん・・・・・。わ、わすれ、、ない、、よ。最、後なのに、、泣いててゴメンね。」

「それから、この手紙よんでね。」

理恵はそういい、梓に手紙を渡した。

「バイバイwww」

「バイバイ。」



ジリジリジリッ!


「はぁ〜〜。」

「梓!梓!はやくおきなさい!!遅刻してもしらないわよ?!」

「ぇっ。まじで?!やばい・・・・・。」

そのとき、梓の手の中に1枚の紙があった。


「なんだっけ?これ??」



それは、理恵からの手紙だった。



「そっか・・・。理恵、行っちゃったんだよね・・・。」

梓の目が自然と潤んだ。

そして、目から涙が流れた。

でも、その涙はすぐに止まった。

梓は手紙へと目をやった。



Dear 梓


この手紙を読んでるころは、

私は梓と同じ世界には

いないんだね。。ちょっと、寂しいな。

本当はね。記憶、消すはずなんだけど。。。

梓との思い出が消えるのはいやなんだ。

だから、記憶はけさないことにしたよ。

私がいなくなっても、親友を作って

たのしい毎日を送ってね。

じゃぁ、短い間だったけどありがとう。

元気でね。 さようなら。


From 理恵


「記憶、けさないでいてくれたんだ。」



梓は、涙を拭いて笑顔になった。

そして、また楽しい毎日を過ごした。







2ヵ月後


「今日はみんなに紹介したい人がいる。」


「え〜?だれ〜?」

「もしかして、転校生??」

「可愛い子がいいなぁ!」

「イケメンだったら、どうしよぉ〜!」



「桃音。入って来い。」


「ぇ?うそ?!」


「初めまして!桃音理恵です!!よろしくお願いします。」



なんと、梓のクラスに桃音理恵が転校してきた。

これは、奇跡か偶然か。



そして、梓と理恵は意気投合しみんなが認める

親友になったのだ。


理恵と梓は切っても切れない友情で結ばれた。


2人の笑顔は絶えることなかった。


楽しいときも悲しいときもうれしいときも悔しいときも


ずっと、一緒だった。



END