親友宅配便(V)


 
ガラガラガラッ。。。

そーっと。。。。。

梓は担任に気づかれないように、そーっと教室へ忍び込んだ。


「水澤、いまは何時だ??時計、読めるか?」


バレタ。。。

「えー。只今の時刻は、、、、、、、(もう、10時じゃん。とぼとぼ歩きすぎた。)」

「何?読めんのか????10時だ!!!!どれだけ遅刻したと思ってるんだ。」

「すいませn。」

「廊下にたってろ!」


「あの〜。先生。私も一緒に立っててもいいですヵ?」

見た事のない、可愛い子がそこにいた。

「「「はぁ〜?」」」

クラス全員の声がハモッた。


そのとき、梓は思い出した。

親友宅配便の事を――――。


そして、梓はしぶしぶ。その可愛い子はうれしそうに、廊下へ出た。


「ねぇ。名前、なんていうの??」

「桃音理恵。よろしく、梓ちゃん。」

「な、な、な、なんで私の名前しってんの??」

「だって、申込書に書いてあったもん。」

「申込書。。確か、書いたな。。。てヵ、見たんだ。申込書・・・。」


そんなこともありながら、理恵と私は楽しい一ヶ月をすごすことになった。



そんなある日のこと。

「ぁっ。。。理恵と苗字違う。」


梓は相当バカだ。普通、名前をみたらすぐ分かるだろう。


「お母さんにきいてみよう。」



「ねぇ。お母さん?」

「なに??」

「私とさ、理恵ってどんな関係?てヵ、苗字ちがうのになんでうちにおるん?」



「・・・・・・・。ぁ、、梓にもいわなきゃいけないね。もう、大きくなったんだから。」

「お、、お母さん。。。どうして?どうして今まで教えてくれなかったの??」



「ぇ。だって邪魔くさかったもん。」

「ぉい。いい感じの空気こわすなよ。」

「あっ。ごめんごめn。。」

「で、理恵ってなんなの?」

「居候。えっと、親がいまサウジアラビアにいってるんだって。」

「なんで、うちなの?」

「その親とお母さんが学生時代の親友で。」

「なんだ。そういうことか。。」


あの説明に書いてあったのとはずいぶん違うけど。

まぁ、いいか。。。

てヵ、お父さんとかお母さんって理恵の事そう思ってたんだ。



数日後


「ねぇ。姫華ってさ、好きな人いるの??」

「うん。」

「ぇ!誰??」

「絶対、秘密ダヨw」

「もちろん。」

「2組の・・・・・豊臣秀吉くんw」

「おぉぉ〜〜!!」

「名前は別として、姫華だけあっていい人じゃん。」

「がんばってよ!」

「うん」


私、姫華、璃美、理恵の4人でこんな話をしていた。



梓には好きな人がいた。3組の風早 瞬樹(かざはや しゅんき)だ。


瞬樹は、成績もよく運動神経抜群でいつも女の子にちやほやされている。



「じゃぁさぁ、理恵は??好きな人。」


「えっ。いっちゃって言いかな。。絶対他のひとにいわないでょw」

「ラジャーww」


「えっと。。3組の瞬樹くん。」


「まじ、かっこよくない?!」

「そうなんだ。でも、敵は多いよね。梓。」

「うん。多いよ。まじで。」


姫華と璃美は瞬樹くんのことが好きだということを知っていた。

だから、なおさらきまずかった。


男子の中でも、理恵は人気だった。

そう、思うとテンションが下がり理恵と話したくなくなった。


「ねぇ。梓!!」


「・・・・・・・・・。」


そして、1日理恵をさけていた。



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