ジリジリジリッッ！

「はぁぁぁ・・・・。学校なんて行きたくないなぁ・・・・。」

そうつぶやくのは、いじめられっこ。


学校の支度をしながら、

「学校、たのしみだなぁ。」

そう笑顔で笑うのは、いじめっこ。


笑顔で友達とあいさつをかわす。

「もっと勇気があればなぁ・・・。」

そう心の中で思っているのは、みてるだけのこ。



いじめられっこ　　白崎　飛鳥　ｼﾛｻｷ　ｱｽｶ

いじめっこ　　　　片桐　三咲　ｶﾀｷﾞﾘ　ﾐｻｷ

みてるだけのこ　　梅野　沙羅　ｳﾒﾉ　ｻﾗ


【飛鳥side】

私は学校でいじめられている。

毎朝、学校の事を考えるとおなかがいたくなる。

もちろん、クラス全員が私をいじめてくるのではない。

いじめてくるのは三咲を中心とした数人だ。

でも、誰も私の味方をしてくれない。

きっと味方をすれば、私みたいにいじめられるからだ。


ｶﾞﾗｶﾞﾗｶﾞﾗｯ

「ハハハッ。まじ？それおもろぉ〜。」

「でしょ？？？？それでさぁ、そｎ・・・。」

「・・・・・・・・・。」

数秒、沈黙がつづいた。

その沈黙をやぶったのが三咲だった。

「うっわ。気もちわるぅ・・・。」

「そうそう。どっか消えろよ。」

いつもこんな感じに悪口をいわれる。

そして、椅子に座った。

「ギャハハハハハハハッ。」

三咲たちが大声で笑っている。

嫌な予感がした。

まただ、椅子には接着剤がべっとりついている。

もう、泣きそう。。

家に帰りたいよ。。

三咲side】

飛鳥が登校してくる前のこと。


「はやく、あいつこないかな？？」

「だね。三咲。あいつの椅子に接着剤塗っておかない？？」

「いいねぇｗナイスアイディア♪」


いじめって最高。あのビビる顔がたまらないんだよね。

それに、何もしてなくて見てるだけのやつらも

密告したり味方したら、

いじめられるとか勝手に思い込んでるから。

特に、沙羅なんて、、、、。

あいつ、めっちゃびびってるし。

確か、あたしらがいじめるまでは飛鳥といつもいっしょにいたような。

このクラスはあたしの想いどおり♪♪



３つの気持ち（�U）へ