愛しすぎた少女(V)


 

【ブランコ】

そのメールの意味はよく分からなかったが、

私はブランコに近づいて、ブランコを見てみた。

そのブランコの座るところに文字が彫られていた。

【ワタシハカゾクヲアイシスギタ。オマエモオナジメニ。】

「私は、、、家族を、、、愛しすぎた、、、おまえも、、、おなじめに、、」

私は、彫ってある文字を口に出して読んでみた。


これも、意味はよく分からなかったが、ただならぬ恐怖を感じた。


翌日

私は、いつも通り学校へと登校した。

そして学校へついてあることに気がついた。


「あぁぁ・・。お弁当忘れた・・・。」

「鞠絵、どんまぃ・・。」

そう、祐希が慰めてくれた。


そのときだった。

「綿のさん!お母さんから電話よ。」


とても嫌な予感がした。今までにこんなことはなかったから。

そいして先生にいわれて、職員室へいき電話を代わってもらった。

「お母さん?どしたの??」

「歌凛が。。。。鞠絵、歌凛が!!」

綿野 歌凛(Watano Karin)は私の小学5年生の妹。

「歌凛がどうしたの?!」

「こ、、交通事故で、病院に運ばれたの。。。」

「うそ。。。。」

「鞠絵のお弁当を中学校へ届けにいく途中で。。。」


私は、お母さんが言っていた病院へと急いでいった。

病院につき、走って病室のあるところへといった。

すると、お父さんもかけつけていた。

だが、みんな下を向いて涙を流していた。

そして、病室にはいると歌凛の顔には白い布がかけられていた。

「か、、歌凛!!ねぇ、、。歌凛。おきてよ!お姉ちゃん、きたよ!!」

きっと、歌凛は今起き上がって、「あはっ!うそだよっ!」

って笑顔でいってくれる。

でも、歌凛は起き上がらなかった。うそではない、本当だった。

歌凛は死んだのだ。

私のせいだ。私がお弁当をわすれたから・・・・。

そして、何度も歌凛の死を悔やんだ。



それから、現実を受け入れられないまま1週間が過ぎた。


だが、いつまでもくよくよしていないで歌凛のためにもがんばらないと

と思えるようになり、だいぶ落ち着いてきたころだった。





愛しすぎた少女(W)へ